ここでは海外医薬品の情報を見る際によく出る専門用語を分かりやすく解説していきます。詳細な情報は各用語の詳細ページをご覧下さい。
知らない=損な専門用語や、知らない=危険な専門用語もあります。自己防衛のためにも最低限は知るようにしましょう。
専門用語 | 重要度 | 概要 |
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先発薬(新薬) | 重要 | 先発薬とは、今までに無かった成分で製造された最初の医薬品のことです。新薬とも呼ばれます。開発とともに物質特許、製法特許など様々な特許が同時に取得されます。開発には数百億円規模の資金がかかるため、ジェネリック医薬品と比較すると高価なのが特徴です。 先発薬の例:バイアグラ、シアリス、プロペシア、ロゲインなど |
ジェネリック医薬品(後発薬) | 重要 | ジェネリック医薬品とは、先発薬と同じ成分を利用して製造され、先発薬と同等の効果があると認められた医薬品です。後発薬、ジェネリックとも呼ばれます。先発薬と同等の効果を持ちながら比較的安価なのが特徴です。 ジェネリック医薬品の例:カマグラ、タダリスSX、フィンペシア、ポラリスなど |
一般名(成分名) | 普通 | 医薬品の一般名とは、その薬の薬効成分の化学物質名のことです。成分名とも呼ばれます。例えばバイアグラ(シルデナフィル)と記載がある場合は、バイアグラは商品名でシルデナフィルが一般名です。食品で例えると、たくあん(大根)の「大根」が一般名にあたるといったところでしょうか。 |
商品名(販売名) | 普通 | 医薬品の商品名とは、その薬の薬効成分の化学物質名のことです。販売名とも呼ばれます。例えばバイアグラ(シルデナフィル)と記載がある場合は、バイアグラは商品名でシルデナフィルが一般名です。食品で例えると、たくあん(大根)の「たくあん」が商品名にあたるといったところでしょうか。 |
併用禁忌 | 重要 | 併用禁忌とは、飲み合わせにより悪影響を及ぼす可能性が高いため、同時期に服用してはいけない組み合わせです。例えば血管を広げる作用の医薬品を服用している際、同時期に同じような薬を服用すると最悪の場合には死に至る可能性があります。同時期に複数の薬を服用する際は、必ず併用禁忌は確認するように心掛けましょう。 |
併用注意 | 重要 | 併用注意とは、飲み合わせにより悪影響を及ぼす可能性があるが、やむを得ない場合は慎重に服用するべき組み合わせです。併用禁忌ほど危険ではないけれど、注意しましょうというものです。併用注意は数が多いため全てを把握するのは困難ですが、気に留めるクセを付けるよう心掛けましょう。 |
効果 | 普通 | 医薬品の効果とは、その薬の効き目のことです。一般的に良い結果のことを指します。例えば頭が痛い状態で薬を飲むことで頭痛がおさまった場合「頭痛がおさまること」が効果です。「効能」とは意味が異なりますが、効果・効能として一緒に説明されることが多いです。 |
効能 | 普通 | 医薬品の効能とは、その薬に期待できる効果のことです。「この薬を飲めばこんな効果が期待できます」というのが効能です。例えば温泉の効能の場合、肩こり・疲労回復と記載があっても全員の肩こりに効果があるわけではないのと同様です。医薬品でも同様で、頭痛がおさまる可能性があるといった期待値が効能です。「効果」とは意味が異なりますが、効果・効能として一緒に説明されることが多いです。 |
作用(主作用) | 普通 | 医薬品の作用とは、特定の病気を治療する、症状を改善するといった、その薬の目的の働きのことです。主作用とも呼ばれます。例えば痛み止めの場合「炎症をしずめて痛みをおさえる」といったものが作用です。 |
副作用 | 重要 | 医薬品の副作用とは、その薬の目的に沿わない作用のうち好ましくない作用のことを指します。例えば風邪薬を服用して吐き気、めまい、発疹などが発生した場合、それらは副作用の可能性があります。副作用は体質や薬の量など様々な条件で発生率が異なります。なお、全ての医薬品に副作用は存在します。 |
用法 | 普通 | 医薬品の用法とは、その薬の使用方法、飲み方のことです。例えば「1日2回朝・夕食後30分以内に1錠を服用」と記載があれば「朝・夕食後30分以内に服用」というのが用法です。主に「何日・何回飲むか」「いつ飲むか」「どこに塗るか」など、薬の使い方に関する説明を用法と呼びます。用量と合わせて用法・用量、服用方法と呼ばれることが多いです。 |
用量 | 普通 | 医薬品の用量とは、その薬の使用量のことです。例えば「1日2回朝・夕食後30分以内に1錠を服用」と記載があれば「1日2回、1錠を服用」というのが用量です。主に「1日・1回に飲む数量」「どのくらい塗る」といった薬の数量に関する説明を用量と呼びます。用法と合わせて用法用量、服用方法と呼ばれることが多いです。 |
作用機序(作用機構) | 豆知識 | 医薬品の作用機序とは、その薬がどのようにして作用するのか生化学的に説明したものです。作用機構とも呼ばれます。例えば「主成分●●が体内の▲▲という酵素を阻害し■■する」といった少し難しい説明が作用機序です。一般人の立場で言うと、この内容を覚えるよりは併用禁忌や併用注意を知ることの方が有意義です。 |
海外医薬品 | 普通 | 海外医薬品とは、海外では承認されているけど、日本では未承認の医薬品のことです。アメリカやヨーロッパでは普通に流通し馴染み深い薬も、日本では未承認のものが多数あります。中には日本では改善するのが困難な症状に効果のある薬も存在します。海外医薬品は医師による処方か個人輸入で入手することができます。 |
個人輸入 | 普通 | 個人輸入とは、自分が使うためのものを自分で海外から取り寄せることです。家族も含め、他の人にあげたり譲渡してはいけません。個人輸入の方法は2つあり、1つは自分で現地に行き購入し持ち帰る方法、もう1つは個人輸入代行業者を通じて通販のような形式で取り寄せる方法があります。 |
個人輸入代行業者 | 普通 | 個人輸入代行業者とは、自分の代わりに個人輸入を請け負ってくれる業者のことです。個人輸入代行業者は、一般的な通販サイトのような形態をとっていることが多く、そこで注文したものを実際に取り寄せてくれます。取り寄せたいサイトを見つける手間、現地の言語で交渉する手間、通関など輸入に関する手間を請け負ってくれます。 |
海外医薬品の個人輸入 | 普通 | 海外医薬品の個人輸入とは、「海外では承認されているが日本では未承認の医薬品」を「自分が使うために海外から取り寄せること」です。自分で利用することが前提のため、家族も含め他の人に譲渡したり一緒に購入してはいけません。法律により1回あたりの取り寄せ可能な数量が定められており、中には個人輸入が認められていない医薬品もあります。 |